kikuoopsのBlog

ワークキャピタルという会社をやってます。by 菊岡翔太

「熱」は伝わる

事業を開始してから今日で1ヶ月。日々必死にもがきながら、この一ヶ月の間だけでも多くのトライと、それ以上のエラーをしている。一ヶ月という短い時間の中でも、凹むことだってあるし、悩むことだってある。それは正直なところ。隠す必要もない。

改めて事業をやるって大変なのね、ということを身をもって体験中だ。

ただし、それ以上に事業をしているなかでの幸せの方が圧倒的に強い。事業を開始しなければ、出会えなかった人は数多くいるし、応援してくれる人の存在にも気づくことができ、何より感謝することが圧倒的に増えた。

そして、自分で叶えたい世界があるからこそ、そこに向かって全速力で走っているのだ。

僕は19歳のときに考えがいろいろ変わった。ダラダラ過ごしてきたそれまでの時期から、孫正義氏の「志高く」の本を読んだ瞬間に、本当にカチッと音が鳴るくらいの衝撃を受けた。男として、自分として、大きなことをやらなければいけないだろうと。何を無目的に過ごしているんだと自分で喝を入れた。

そして、そこから自分は事業家になりたいと思ったし、世界をもっと知りたいと思った。そこから半年以上、人生で一番やったというくらい勉強をして、アメリカにタダで留学に行けることにもなった。

アメリカに行ったのが20歳のとき。そのときに、自分は思った。心から「社会を変えたい」ということを。

青臭いかもしれないけれど、その想いはそこから10年近く経っても変わらず、今回社会を変えるために、全身全霊で事業をしているのだ。

 

そうしたなかで、今日ハッとすることが重なった。タイトルにもある通り、「熱は伝わる」ということだ。

今日も百数十件と電話でアポをとっていたのだが、昼に電話をしたところで、そのまま夕方に訪問できることになった。

お会いし、相手の方の事業への想いを聞かせていただき、僕もなぜこの事業をやっているのかということもお話をした。

この事業をやるために、会社を辞め、自己資金で会社をつくり、快適だった品川の生活を捨て江戸川区に引越してきたことなどもなんだかベラベラ話してしまった。

僕はとにかく、社会で働くシニアの方々を増やしていきたいと思っている。これだけ働けるパワーをもっている人たちが、働きたいとは思っていても、結局その場所がなく、その勇気が出ずに働かないという状況が社会で不健全だと思っている。

人手が欲しいといっている企業があるのに、なぜ年齢面でブロックをするのか。実際に見てみて、話を聞いてみて、ときに経験してみると、シニアの方々でも働けるではないか。それに、55歳で入社したパートの女性も10数年経って60代後半で、元気に働いているではないか。

実際シニアの方々でも働けるんじゃないのかと思う場面に、毎日のように出くわしている。これをだれかがやらなければ、何も社会は進まない。そう思うからこそ、自分がやることにした。

 

ちょっと話が行き過ぎてしまったが、今日お会いした方から仰っていただいたのは、人材会社というのは山ほどあれど、そうした気持ちでやっている僕のような人間に会うのは始めてであったということ。大変良くしていただき、業界内のネットワークまで紹介してくださった。

そのときに思ったのは、僕は、小手先で営業をするのではなく、全身全霊思っていること、あるべき社会像を語っていくのが自分には一番良いのだということ。もしかすると、小さなできたばかりの会社が他に勝てるのは、そうした純粋な「想い」の部分なのかもしれない。そうであるからこそ、熱が伝わり、応援者を増やすことができるのかもしれない。

 

そして、今日は僕の好きな高杉晋作NHKで特集されていた。あの男はかっこいい。やると決めたことを猛烈に一点突破していく。そういうところが好きなのだ。ものすごい濃い人生を生きた、僕にとっての先輩だ。

高杉晋作もとにかく本気で、行動をしていた。本気の行動だからこそ、まわりを動かすことができた。長州藩を動かし、勝てるわけがないと思われていた幕府軍に勝ってしまうのだから。そしてそこから倒幕が加速していく。

その番組のゲストで出られていたJINSの田中社長も仰っていた。本気でやっている人は意外と少ない。だからこそ、本気でやって小さな成功ができると、それが大きな渦を巻き起こしていく、と。

 

僕は今はまだ無力で見えないくらいの小さな火かもしれないけれども、世界で一番熱い火となって周りを巻き込むくらいの大きな炎を巻き起こしていきたい。

そんなことを思った、そして原点回帰ができた日となった。