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ワークキャピタルという会社をやってます。by 菊岡翔太

【翻訳】Facebook個人情報流出を受けてザッカーバーグの声明

ここ数日、アメリカを中心に大きなニュースとなっているFacebookでの個人情報の流出問題。現時点で世界時価総額5位、2004年に始まったこのサービスが政治、テクノロジー、ビジネス全てを巻き込んで大きな騒動に発展しています。
Facebookの騒動を皮切りに、Googleら世界をリードするテクノロジー企業が今後危機に直面していくであろうという予測もあります。
どういったことが起きているのかは、この下の記事を読んでみてください。

japanese.engadget.com

 

今回のことを報じるニュースはたくさんあるのですが、Facebook側からの表明がまだ少ない状況でした。そうした中で、数時間前に創業者のザッカーバーグFacebook上で、これまでの経緯や対応方針など表明しました。

今回の件を知りたい方にとって少しでも役に立てばと思って、隙間の時間にざっと翻訳してみました。
(限られた時間での翻訳ですので、ニュアンスの違いなどあるかもしれませんがご理解ください。)

www.facebook.com

 

----- 和訳 -----

私たちのミッションを信じ続け、この共同体を一緒に構築するよう努力している皆様に感謝したいと思います。 これらすべての問題を修正するのに、私たちが望んでいるよりも時間がかかることは分かっていますが、私たちはこれを実践し長期的にはより良いサービスを構築することを約束します。

 

私たちはあなたのデータを守る責任があり、それができなければ皆さんにサービスを提供する価値はないものとすら考えています。 私は、何が起こったのかを正確に理解し、またこれが再び起こらないように確かなものとするために努めてきました。 良いお知らせとしては、こうしたことが今日再び起こるのを防ぐための最も重要な行動が、すでに何年も前に取られていることです。 しかし、私たちもまた間違いを犯しました。もっと行うべきことがあり、私たちは一歩踏み出してそれをやる必要があります。

 

事象のタイムラインは次の通りです。

2007年には、より多くのアプリがソーシャルでなければならないというビジョンを掲げてFacebook Platformを開始しました。 カレンダーは皆さんの友人の誕生日を表示することができます、マップは皆さん友人が住んでいる場所を示す必要があり、アドレス帳は自分の写真を表示する必要があります。 これを実現するため、ユーザーはアプリにログインして友だちとそうした情報を共有することができました。

 

2013年には、ケンブリッジ大学Aleksandr Koganという研究者が性格クイズのアプリを作成しました。 そのアプリは約30万人がインストールし、そうした人々は自分たちのデータだけでなく、その友人のデータも共有していました。当時のプラットフォームの機能を考えると、Koganはそうした人々の数千万の友人のデータにアクセスすることができました。

 

2014年には、不正なアプリを防ぐため、プラットフォーム全体を変更することを私たちは発表し、アプリ全体にアクセスできるデータを大幅に制限するようにしました。 最も重要なことに、Koganのようなアプリは、友人がアプリを許可していない限り、友人のデータの取得を尋ねることができなくなりました。 また、ユーザーに個人情報のデータの提供を要求する前には、開発者は私たちの承認を得る必要があるようにしました。 これらの指針は、Koganが作ったようなアプリが多くのデータにアクセスすることを防ぐものとなりました。

 

2015年には、KoganがアプリからのデータをCambridge Analyticaと共有していることが、ガーディアン誌のジャーナリストから分かりました。 開発者がユーザーの同意なしにデータを共有するというポリシーに反しているため、Koganのアプリを私たちのプラットフォーム上で即座に禁止しました。そしてKoganCambridge Analyticaには、不適切に取得したデータをすべて削除したことを正式に証明するよう求めました。 彼らはこれらの証明書を提供しました。

 

そして先週、ガーディアン、ニューヨーク・タイムズとチャネル4から、Cambridge Analyticaがすでに認めていたデータを削除していない可能性があることを知りました。 私たちは即座に、彼らがいかなるサービスを使用することを禁止しました。 Cambridge Analyticaは、すでにデータを削除したと主張し、私たちが委託した会社が、これを確認するために監査を行うことに合意しました。 また、規制当局と何が起こったのかを調査をすることにも取り組んでいます。

これはKoganCambridge AnalyticaFacebookの間の信頼の違反でした。 しかし、それはFacebookとデータを共有し、私たちがそれを保護すると期待している人々との間の信頼の違反でもありました。 私たちはそれを修正する必要があります。

 

今回の場合、違反者がこのようにして人々の情報にアクセスすることを防ぐために、2014年にはすでに数年前に最も重要なステップを取っています。 しかし、私たちが行わなければならないことがさらにあり、私はここでその手順を概説します:

1に、2014年にプラットフォームの変更を行い、データアクセスを大幅な削減を行ったことよりも前に、大量の情報にアクセスしたすべてのアプリを調査し、疑わしいアクティビティのアプリを完全に監査します。 私たちは、こうした監査に同意しない開発者を当社のプラットフォームから禁止します。 また、個人識別情報を誤用した開発者が見つかった場合、私たちはそれらを禁止し、それらのアプリの影響を受けている全ての人に通知します。 それは、Koganが悪用したデータをもつ人々も含んでいます。

 

2に、開発者のデータへのアクセスをさらに制限して、他の種類の不正行為を防止します。 たとえば、ユーザーが3か月以内にアプリを使用していない場合、開発者がデータへアクセス出来ないようにします。ログイン時に皆さんがアプリに提供するデータも減らし、名前、プロフィール写真、メールアドレスのみとします。開発者は、ユーザーからの承認を得るだけでなく、誰かに自分の投稿や他の個人データへのアクセスを求めるためには、契約に署名する必要があるようにします。 さらに多くの変更予定しており、数日後には共有できるようにします。

 

3に、皆さんがデータへのアクセス許可をどのアプリにしたのか、私たちは理解したいと思っています。来月には、ニュースフィードの上部にツールを表示し、データに対するそのアプリの権限を取り消す簡単な方法を紹介します。 私たちはすでにプライバシー設定でこれを行うためのツールを持っています。今度は、このツールを皆さんのニュースフィードのトップに置き、誰もが見られるようにします。

 

2014年にすでに取り組んできたステップを越えて、これらは私たちのプラットフォームを安全なものとし続けるために取らなければいけない次のステップであると私は考えています。

私はFacebookを始めたその日から、私たちのプラットフォームで起こることに対して私は責任を負っています。 私はコミュニティを守るために必要なことを真剣に行っています。 Cambridge Analyticaに関連するこの問題は、もはや今日の新しいアプリでは起こらないはずですが、過去に起こったことは変わりません。 私たちのプラットフォームをさらに守り、今後ともコミュニティをより安全にすることをこの経験から学んでいきます。

 

私たちのミッションを信じ続け、このコミュニティを一緒に構築するよう努力している皆さんに感謝したいと思います。 これらすべての問題を修正していくには、私たちが望むよりも時間がかかることは分かっていますが、私たちはこれを実践し、長期的にはより良いサービスを構築することを約束します。

 

女性の力って本当すごい!

女性、男性という分け方自体があまり意味を持たないのかもしれませんが、思わず書かずにはいられなくなり投稿です。

海外に関する案件も増えてきているので、台湾の方とパートナーシップを組んで、一緒に仕事をすることが多くなってきているのですが、この方本当すごく優秀。

いま時点で僕自身がたくさんの女性の方と一緒に仕事をしているというわけでもなく、かつこの方は台湾が母国なので、言葉の面で僕が全くタッチできない部分をやってくれてる、ということもあるのは事実。ですので女性一般に、というよりも偏ってしまう部分があるかもしれないのですが、一緒に仕事をしてから、もう本当に仕事がどんどん前に進む。びっくりするくらいのスピードで、仕事が進んで感動するくらいです。

今日もどんどん台湾の知り合いに電話をかけて現地の協力者を増やしたり、情報を一気にまとめてマーケット調べたり、翻訳を一気に進めたりで、僕では何日かかってもできないことを一日で進めてくれるのです。

日々時間の制約がある主婦ということもあり、短い時間での集中力も高く、ガンガン事業を前進させてくれる、本当に心強いパートナーです。

 

当社は、海外展開をしていく意欲のある企業の支援をする、という事業を中心に据えています。
これまで海外マーケットに出ていなかったけれども、はじめて海外展開をしていくという中小企業の企業というケースが多くを占めています。

中国を始めとして、これだけアジアのマーケットが拡大している中、当社として今はアジアを中心に事業展開をしています。日本の1億2700万人に対し、台湾2300万人を加えると1億5000万人のマーケット。韓国の5100万人を加えると2億人のマーケット。香港の700万人を加えて、比較的所得が近い国をまとめると、およそ2.1億人のマーケットになるわけです。(中国を加えると一気にとんでもない数になります...)

これまでのように国内の中でしのぎを削るのではなく、時代が大きく変わっているこのタイミングにおいて、この2億人を超えるマーケットへチャレンジしていくことで、さらなる事業成長に貢献したいと思っています。

そうしたときに、それぞれの国や地域のマーケット調査から、販売手法の策定、代理店選定、翻訳からウェブサイト制作、ウェブなどのマーケティングなど多岐にわたる業務が発生してきます。

最終的な商談は僕が英語でやるにしても、その前の部分というのは決して僕ではできません。僕自身思ったことは、現地の国のことは、現地出身の人が中心になって進めていくのが一番効率的だということ。

下手に僕のような日本人が限られた情報の中で勝手に判断してアプローチをするよりも、その国の人が主体となってやっていくべきだと思いました。

全体をコーディネートしたり、クライアントとの折衝や企画は僕らのような日本人で良いものの、実際のアクションは海外の人とコラボレーションして進めた方が良いということ。その海外のメンバーと、僕らのような日本人が十分に密にコミュニケーションをして、お互いを理解して協力していければ、ものすごいパワーが生まれる。

僕は今日はっきりしましたが、そうした部分を支えていくのは女性であって、向かっていく方向性、やり甲斐が提供できれば、きっと良い力を発揮してくれるということ。そして、自分で考え、自分で誇りをもって進めていくことで充実感を得てもらえるんだということ。

子供がいるから長くは働けないという方々、週に1日でも2日でも、家で空いた時間であっても、その隠れた素晴らしい力を活用できる会社にしていくことで、事業はきっと伸びていける。そう確信した日になりました。

事業をギャンブルにしない

事業を興してから10ヶ月目となりました。おかげさまで、事業も自分自身の成長を感じる日々を過ごせており、関わってくれている方々にたくさんの感謝をする毎日です。

昨年事業を始めてから強く思うことであり、大切にしていることがあります。
それはタイトルにある通り、事業を決してギャンブルにしないということです。

会社を始めるとよく、失敗する可能性が高いよと言われます。当たればハッピーだし、当たらないことが多いよ、ということが言われたりします。

例えばもし自分が投資家という存在だったら、10社に投資して1社が成功して大きなリターンが出てくれば良い、という考えだと思います。

ただ、あくまで事業を始めた人というのは、そういうマインドでは決してないわけで、全ての事業家は成長させていくんだという想いをもっていて、何より事業がうまくいかないことを前提にやる人なんて一人もいないわけです。

つまり、事業家本人からすると、事業は決してギャンブルではないという考えが出てきます。

当事者でビジネスをするのと、離れた立場でそのビジネスを見て、支援するのではその覚悟が全く違ってきます。

 

なにより、事業を始めた以上はビジョンに向かって突き進んでいくもの。そのビジョンを叶えるのは決して数ヶ月で成し遂げることはできないですし、数年でもできない、と思っています。

10年先を見据えて、今必要なことに打ち込めるか。
そうした10年先を見て、今を捉えられるか、ということがとても重要だと思うようになっています。

あくまでビジネスはサステイナブルであるべき。ビジョンに向かっていけば、やるべきことが自然と見えてくる。
まだまだ何も大きく言えるような実績を出してはいないですが、そう考えています。

 

ただし、じんわりじんわり事業をやっていれば良いのかというとそれも違う。

攻めるべきタイミングというのは必ずくる。それはいつ来るか、いつそのタイミングを作れるかは事業によって変わってきますが、そのタイミングのときにアクセルを踏める経営者であれるかも大事です。

それができるかが、事業を飛躍させられるかということにかかってくるのだとも思っています。

 

今は僕自身の事業もおかげさまで、日々前進しており、海外展開の相談も多くいただくようになってきました。

将来を見据えてアジアで事業を展開したい。今の製品をアメリカで展開したい。韓国や中国、台湾、香港の企業との取引を増やしたい。などさまざまな相談をいただいて、一社一社向き合って、マーケット調査をし、ウェブサイトを作り、翻訳をし、というところまできました。今後は海外セールスなども始まってくる予定で、大きく動き出します。


中小企業を中心に、海外での事業をもっとやりやすいものにしたいと思っており、もっと言えばそうした方々の成長を願って、叶えていくことを自分たちの幸せにしたいと思っています。

ひとつひとつの想いに応え、100%の力で支援していくことで、本当に目指している事業に近づき、さらにそうしたことが着実と事業としての財産となっていくのだと信じています。

そして、ゆくゆくはそこで培うグローバルなネットワーク、経験、人材を元に、さらに多くの事業者の海外展開を加速できるようにしていきたいと考えています。
海外マーケットに挑戦する中小企業が増えていければ、それが周りを刺激し、さらに多くの企業が真にグローバルなマーケットで挑戦していける。そして、そうしたアクションが増えることで、日本の社会がもっと活性化する。そうした風に社会に貢献していきたい。

いますぐに一直線でそれだけをやるのではなく、しっかりと事業のベースを固めながら、さまざまな経験を増やし、顧客を増やし、勝負するタイミングに備えていきたい、そう思っています。
しっかりと事業基盤を固めつつ、事業を決してギャンブルにはせず、10年先を見据えた「今」を大切に、日々一生懸命、事業に向き合っていきたいと思いました。

3層で考える

なんでしょう。

今のこの世の中がどんどん変化しているタイミング。

起業したからそう感じるようになったのか、はたまたそうでなくとも当たり前のように分かるくらいの大きな動きなのか。どちらかはわからないのですが、本当に日々感じているのは、今は社会の大きな変化の真っ只中にいるということ。

自分はそうしたタイミングで生きているのは、なんて幸せなことなんだろうと思うことも多いのです。

少し脱線しますが、控えめに見てみても、明らかに僕の親の世代のときよりも何かを始めるときのハードルが低いですし、社会も許容してくれています。

事業を立ち上げるという観点からすれば、今は普段使っているPCとスマホだけで事業が始められるのです。

株式会社を作るにしても、一昔前のように資本金1000万円も必要なく、1円から始められちゃいます。(実際は登記に25万円くらいかかるのですが)

 

ちょっと話を戻します。

おそらく、今のこの時期はこの先20年、30年の社会を決めるくらいの大きな変化の中なんだろうなと思うわけです。

それは、AIやブロックチェーン、バイオテクノロジーであったり、同時多発的に起きている新たなテクノロジーであったりします。テクノロジーが未来をどんどん変えちゃうという期待値が大きいわけで、結果企業の時価総額にも反映されていくわけです。世界の時価総額を見てもわかるように、ほとんどがテクノロジー企業となっているわけで、時価総額というのは今稼ぐ力よりも、それよりも未来に対する期待で評価がされるのがこの世界。

なぜ今、ITがこれだけ大きな力をもっていて、新たなテクノロジーが広がってきているかというと、やはり全てインターネットが広がったからという当たり前の部分に帰結します。

95年のWindows 95から20年と少し。この期間で、すごいスピードで社会の中で広がってきて、ネットワークのインフラ構築が進んで、IoTとか呼ばれてしまうようなもので全ての機器が実質上ネットと繋がれる時代に入ってきています。

それとスマートフォンの登場で、誰もがいつでもネットを使うことになって、さらにインターネットの進化が進んだわけです。

何が言いたいかというと、インターネットが社会の隅から隅まで、そして当たり前のように社会に浸透しているからこそ、今起こっているテクノロジーの進化はそれらを土台にして次のステージに入ってきたというのを感じています。

社会のなかにインターネットが浸透して、これから先に向けてインフラが整った状態という感じ。だからこそ、自動運転などのIoTであったり、AIを活用したロボットとかそういうことが一気に花開いてきているのだと思っています。

 

すごく前書きが長くなりましたが、(汗)
最近未来の社会とかテクノロジーを考えていると、ふと勝手に納得した部分があります。

それは、タイトルにあるように「3層で考える」ということ。

3層とは何なのかというと、Research、Development、Applicationという3つ。なんだか良い日本語が頭に浮かんでこないので、英語でごまかしているわけですが、とにかくこの3つ。

難しく書いているんですが、昔から普通にある考え方なのだと思うのですが、メーカーでは「研究開発」、「製造」、「販売」という部門があって、それとほぼ同じ。
テクノロジーを考えるときに、まず根っこ(ベース)にあるのが、Researchであり研究や開発。新しい技術を水面下でいろいろ考えている人達がいるのです。

次にDevelopmentがあって、Researchしたものをベースにモノを作ったりするわけです。ここでいうモノとはハードだけでなくてソフトももちろん含まれます。

そして最後にApplicationがあって、通常これはセールスに相当したりします。

最後に消費者に届けるときには、Applicationという部分が大切になってきます。消費者と接点を持つのはこのApplicationの部分ということになってきます。
消費者のニーズに合わせて、Developmentで作ったものをカスタマイズしたりして、最後のApplicationで調整するのです。

そうすると、カスタマイズしないでそのまま使う製品もたくさんあるじゃないかという話になるわけです。というかほとんど全てがそういった製品です。
例えば、料理すると想定して、まな板も包丁もカスタマイズしないので。ただ、ここでいうこのApplicationというのはもっと広い意味があって、例えばもうすでに包丁もまな板も持っている一般の主婦の人には必要とないわけです。

ただ、どうでしょう。この主婦がコストコみたいなところで週末に1週間分の肉をまとめて買って、すぐに使わない分は冷凍庫で凍らせるとしたら。
そうしたらこの主婦は、凍ったままの肉をそのまま切れる包丁がほしくなってきます。
もしくは、5人家族でたくさんの料理をしていてもっと大きなまな板があったら、料理が楽になって、料理中に都度まな板を洗わなくて良いとしたら。

こうしたこともApplicationに含まれていて、消費者(ユーザー)というのは、ひとそれぞれ多様な課題をもっている。
課題がたくさんだからこそ、決まりきった製品・サービスをそのまま使ってくれるというのではなく、その人に合ったものが望まれてきたりします。

そういう面では、スタートトゥデイ社が始めたような、それぞれの人のサイズにピッタリ合うような服のプライベートブランドは、Applicationの最たる例だと思います。

 

また少し戻ります。

インターネットが真に使われるようになり始めて20年。いまこのさまざまなテクノロジーが急速に広がっているタイミングというのは、一歩引いて大きく捉えると、ようやくDevelopmentが終わって、Applicationが出始めてきている、そんなタイミングなように思っています。いかに既存のテクノロジーを活用して、それぞれの人に合わせて使えるようにしていくか。さまざまあるテクノロジーをピックアップして、いかにそれぞれの人の課題や要望に応えていくか。

一見すると、いろんな製品・サービスが世の中に出ているように感じますが、実はまだまだ人がそうしたものに合わせている状態であって、このApplicationの層というものが、これからは大きな広がりを見せてくるのではと思っています。だからこそ、既にあるそうしたテクノロジーをうまく見極めて、活用して、課題を解決していく人というのが大切になってくると思うのです。

 

もうひとつ。

テクノロジー全盛の時代だからこそ、技術を理解しなければならないのかという議論はよくありますが、僕は決してそうではないと思っています。どういったことを目指すのかによりますが、上に書いたように大切なのは最終的にユーザーとの接点となるApplicationの部分。

一番大きいのはApplicationの層だからこそ、必ずしも技術を深く理解する必要は全ての人にはなく、それよりも消費者が悩んでいること、目の前のお客さんの隠れた課題をすくい取ってあげて、ピックアップしたテクノロジーで解決していくことが大切なのかなと思っています。

 

ダラダラ書いてしまいましたが、こうした3層というのを最近考えるようになった次第です。(ただこうした自分の考えも今後変わっていく可能性が十分にありえてしまうのも、また事実です。)

 

noteはじめました

海外ビジネスに特化した内容のブログをはじめました。

こちらのブログは最近流行ってきてるnoteで書いていきます。

海外企業のビジネスモデル・海外マーケットの分析を中心に載せていきますので、よろしければご覧ください。これ読めば全部わかるよ!なんてことは言うつもりなく、あくまで「少し」わかるくらいの内容で、わかったような気になるくらいのブログです。

初回の投稿は、先日のジャック・マーの続きということもあって、今一番気になるアリババについて。

過去2年間の出資先をごにょごにょ調べて、それをベースに今後の展開をまとめてみました。
読んでもらえると、30歳の私、とても喜びます。それではどうぞ!
(私の画像が出てくるのは気にせずに。恥ずかしい...。)

 

note.mu

ダボス会議でのジャック・マー対談内容(3/3)

今回がジャック・マーのダボス会議での対談最終回。

これからの教育のあるべき姿や、ビックデータの本当の価値、人をモチベートさせる方法など、ジャック・マーの考えるリーダー論が語られています。

それでは第三回、最終回をどうぞ! (動画は41:45から)

 

www.youtube.com

 

 

■Q.(参加者): 教師としての経験は会社を経営するのにどう影響を与えましたか。また、教育の分野で働いている人へメッセージをいただけますか。

 

A.(ジャック・マー): まずひとつ言わせていただくと、私はCEOというものになりたいと思ったことは一度もなかった。

私は全てを教師のときの経験から学んでいる。

教師とは、常に自分の生徒が自分たちよりも良くなってほしいと思っているものである。

もしそうした気持ちがなかったら、それはひどい先生だ。

良い先生は生徒の成功を祈っている。

 

CEOとして私は、入社してくれた従業員がみなより良い人間へとなれるように自分自身を訓練してきた。

教師は、生徒よりもよく知っていなければならない。

だからこそ、教師は常に学び続けなければならない。

教師は、知っていることを共有しなければならない。

教師は、生徒が自分よりも良い存在になるように期待をしていくべきだ。

 

少しテーマは変わるが、教育は大きなチャレンジに直面している。

もし教育の仕組みを変えられなければ、私たちは30年後に大きな問題にぶつかるであろう。

 

この200年間教えてきたことは、全て知識をベースにしたものであった。

私たちは、生徒をコンピューターと競争させてはいけない。なぜならコンピューターは人間よりも賢いから。

私たちは、人間らしさを教えることが大切だ。なぜならそうしたことにはコンピューターは永久に追いつけないから。

そうすれば30年後に子どもたちはチャンスを掴むだろう。

 

大切なことは、Value(意義)、Believing(信念)、Independent thinking(自律的思考)、Teamwork(チームワーク)、Care for others(思いやり)であり、これらは知識ではない。

このようなソフトな面は、スポーツや音楽、アートから学ぶことができる。

これらは、決して機械ではできない。

 

 

■Q.(参加者): スキルを必要としない仕事が機械によって奪われ始めている。

あなたの会社ではどうやって、従業員が学び続ける仕組みを作っているか。また、テクノロジーはどう社会に必要とされるのか意見を聞かせてください。

 

A.(ジャック・マー): 幸運なことに私たちの会社では、意識的に従業員に学び続けようとさせる仕組みがなくとも、成り立っている。

なぜなら毎日、未来に向けて「戦って」いるから。もし私たちが正しく動かなければ、AmazonGoolgeFacebookなどにやられてしまう。

 

実際、全てがテクノロジーでの競争というわけではない。

アリババをスタートしたとき、18人中2.5人分しかエンジニアがいなかった。

今は25000人以上のエンジニアがいる。みな頭のいい人間であり、アリババをスタートした18年前よりも、もっとずっとスキルのある人達だ。

 

強調したいのは、これらの人たちは良い心をもっているということだ。

私たちは多くのデータを扱っており、もし良い心をもっていなければ、これは悲劇となる。

AmazonGoogleFacebookAlibabaは、今世紀で最も運の良い会社である。

運が良いということは、責任があるということである。

良いことをするためには、良い心をもっていなければならない。

 

独身の日を知っていますか? 

1111日の大きなセールイベントで、去年は1日で250億ドルの売上を記録した。

最初の1分で70008000万人がサイトにアクセスした。

だからこそ、システムは良いものでなければいけない。

1秒間に270,0000トランザクションを処理しなければならない。この大きさを想像できますか?(笑)

もしこれを対処できなければクラッシュする。

なぜこの日を生み出したのか。それは、私たちのテクノロジーをテストするためでもある。

 

中国では毎日1億個以上の小包が届けられている。

5年後、それが毎日10億個になる。

こうしたときに向けて、独身の日では私たちはテストをしているのだ。

 

 

 ■Q.(参加者): シュワブ教授は私たちが気候変動で影響を受ける最初の世代となるということを言われていた。

環境に関するマインドセット(考え)を教えていただけませんか。

 

A.(ジャック・マー): まず最初に言わせていただくと、全ての災害は今日の人間の心を反映している。

なぜなら、私たちは多くのことを欲しがりすぎており、そして多くのことを破壊している。

 

これまでの私たちは、より多くのものを欲しいと思う感情が先だった。

あんなものがほしい、こんなものがほしいということで、自分以外を見てきた。

自分を見ることをしてこなかった。もし人間の内側を見ようとしなければ、私たちは決して賢くはなれない。

賢くならなければ、何がほしいかではなく、何がほしくないかということが決してわからない。

 

今は、さまざまな環境問題が起こっている。なぜかというと、人々は貪欲になってきたからだ。

そうした中で、ビックデータが活躍する。

データテクノロジーは、人間の内側(心)を理解しようとすることである。

データとは、人間の行動の結果である。

機械はあなたのことを、あなた以上によく理解している。

 

環境に関して言えば、行動することが大切だ。

もし行動しなければ、何も良くなることはなく、稼いだお金は全て医療へいくことになる。

そうでなければ、私たちの子どもが困ることになる。

まずは私たちの心を正し、信念を正すこと。

Value(意義)があればもっと良くなる。

若い人たちは特に、ValueMission(使命)が必要であり、心のなかにBelief(信念)が必要である。

こうしたことが、これからの30年間の教育において大切となる。

 

 

■Q.(参加者): どうやって従業員をモチベートさせているのか? そしてどのくらい睡眠をとっているのか?(笑)

 

A.(ジャック・マー): まずはモチベートさせる前に、自分自身で考えて、動ける人を仲間に加えることが最初だ。

消極的な人をモチベートするのは決して簡単なことではない。

アリババには65000人の従業員がいるので、全てポジティブな人間を雇うことはできないが、少なくとも私が見られる範囲の人はそうしたポジティブな人である。

そうしたポジティブな人たちが、自分たちの部下を勇気づけるからだ。

部下を動かすことができない人は、決して副社長にはなれない。そうした人は良いデザイナーであるかもしれないし、良いエンジニアであるかもしれないが、決してリーダーではない。

そして、賢い人間というもはお金だけで働かせることはできない。そうした人をリスペクトし、信頼し、感謝すること。そして、心を込めたアドバイスをすること。

 

きっとみなさんは私たちの会社のミーティングにきたら驚くでしょう。

私たちは中国の一般の会社とは違う。上司だけが話して部下がメモをとるというものではない。

War Room「戦争部屋」と呼んでいる。(笑)

だれの声が一番大きいかで競い、全ての人が話す、非常に活気のあるものだ。

 

それと、どれくらいの睡眠をとるかという質問に関して。

私は、睡眠時間はすごく短いわけではないが、決して十分ではないと思うし、たくさん食べる人間でもない。そして食べ物の好き嫌いも多い。

もし1ヶ月の休みがあったら、私は逆に倒れてしまう。

最初私たちのミッションは18人のものだった。今は従業員が65000人になった。彼ら従業員は全員、アリババのビジョンを信じている。

もし私がビジョンを諦めたら、全員が崩れてしまう。

 

今、私はたくさんの時間を考えることに使っていて、考える事が大好きだ。

良いチームを持てて私は幸せだ。

私が考えたり、スピーチをしている間に、みなが働いてくれるからだ。(笑)

ダボス会議でのジャック・マー対談内容(2/3)

ジャック・マーのダボス会議での対談の続きを記載します。

ここからは参加者との質疑応答。動画では21:05くらいのところから。

それではどうぞ! 

 

 

www.youtube.com

 

■Q.(参加者): 今の時代、社会貢献の役割はどう変わっていると思いますか?

 

A.(ジャック・マー): 確かに役割は変わってきている。

ただだれかためになるのではなく、それは自分自身のためでもある。

 

以前、中国や日本で地震があり、会社の中でも大きな議論になったことがある。

その時に私たちは日本に200万円くらいの寄付をした。150万円くらいの寄付を中国にした。

なぜ寄付をするのに、それだけの少ない額しか寄付をしないのかと言う人がいた。なぜなら私たちは大きなお金を稼いでいたから、やるのであれば大きな額にするべきだと言った。

私が思っているのは、何億円、何十億円もの寄付をしようが、それは全体にとってみたらほんの一部でしかない。

ただし少額であろうが、寄付をすること自体で大切で、その行動によって自分たちが変わることができる。

自分たちが変われば、世界が変わる。

だからこそ、まず自分たちを変えなければいけない。

 

社会貢献とは、ただ単にお金を与えることだけではない。

行動すること、参加すること、人々の意識を高めて起き上がらせることに意味がある。

 

そして私自身も、この場所自体が社会貢献と思っている。

ダボス会議に呼んでもらって、多くの著名人の話を聞いた。それで自分を成長させることができた。

そして今、私は若い人たちに出来る限り話しかけている。その時のお返しをするためにだ。

 

慈善では決して世界をかえることはできない。

社会貢献の心をもつことが大切である。

 

ここにいるみなさんはビジネスの考えを多く持っている方が多い。

従業員と長く一緒に事業をしたいのなら、「種」を植えなければいけない。

その種とは、社会を手助けするという意識をもつことであり、他の人を手助けするという意識である。

後からではなく、最初からそうした考えを組織に入れなければいけない。

 

 

■Q.(参加者): あなたが小さい子どものときに、今のような成功を見通していましたか?もしそうであれば、成功するために信念は大事だと思いますか?

 

A.(ジャック・マー): 小さい子どものときに今のようなことは、決して予測できたものではなかった。

そして、今でも私がここにいることは信じられないことである。

 

私は本当に何度も失敗した。30もの仕事に落ちた。

24人がKFCの仕事に応募したとき、23人が受かり、私だけが落とされた。

5人が警察の仕事に応募したが、4人が受かり、私だけが落とされた。

従兄弟と一緒にホテルでの仕事を受けに行って、2時間待たされて、結局従兄弟は受かって、私は落ちた。

 

ただこうしたことは私にとって、自分自身にとっての訓練であった。

30歳になるころには、私は文字通り失敗した人間だった。

だけれど、私は決して諦めなかった。

 

大学を卒業してから、6年間大学の先生をやった。その時に教えていたことは主に本から学んだことだった。

その時は本からの知識だったけれど、むこう10年間で私自身がいろいろな経験をして、成功も失敗も経験して、その上で先生に戻ったらどうなるか。もっと良い先生になれるのではないか。

それが私にとって、アリババをスタートしたときの最初の考えだった。

 

お金持ちになろうとか、成功しようとか、思ったことは一度もなかった。

ただ18年間必死に生き残っていこうと思ってきた。

 

そして、私自身今やることは、経験やノウハウを共有することである。特に失敗を共有することだ。

みなさんに言いたいのは、成功から学ぶのではなく、失敗から学んでほしいということ。なぜなら、成功はいろいろな要素が組み合わなければできない。

 

2000年頃、ハーバードビジネスレビューケーススタディとして取り上げられたが、そのときは競合が勝ち、アリババが負けると言われていた。

だけれどそれは逆になり、競合全てがいなくなり、私たちが残った。

失敗から学ぶべきだ。失敗から学んでいると、困難なときに直面したときにあなたはどう対処すべきかがわかっているからだ。

もし将来本を書く時期がきたら、私はアリババ1001の間違いという本を書きたい。

間違いがこそが重要だ。

 

 

■Q.(参加者) あなた自身、研究に多くのお金を投資しているが、人間や創造性にどう影響すると考えるか?

 

A.(ジャック・マー):その通りで、会社としてハイテクな研究に多くの資金を投入している。

一方、私はAIビッグデータが人間の脅威となるという議論は好きではない。

蒸気機関、車がきたときも、最初は人間はそうした新しいものを嫌っていた。

私たちはテクノロジーを活用して、人がやれることを増やしていき、人をエンパワメントしていきたい。

 

AIは良いものである。

コンピューターは常に人よりも、頭が良い(smartだ)。

ただしコンピューターは人間よりも賢く(wise)はなれない。

頭が良い(smartな)人は、他の人が見えていないものを見える。

賢い(wiseな)人は、それが見えても、見えていないように振る舞う。

 

頭が良い(smartな)人は、人が何をほしいかがわかる。

賢い(wiseな)人は、何がほしくないかがわかる。

知恵がある人は、これがほしくないという言葉から、本当は何を欲しているかがわかる。

私たちは人間をサポートすることに投資をしている。これはアリババをサポートするためではない。人間をサポートするためのもので、世界中にオープンなものとしている。

 

 

■Q.(参加者): リーダーとして心から感じることをやっているのか。もしくは心と理性を同時に入れて、意思決定をしているのか。

 

A.(ジャック・マー):まず第一に、直感が最初である。

そして第二に、訓練する必要がある。辛い体験から学び訓練をしていく。ただそうした辛い中でも、常にポジティブであるべきだ。

私自身偉大なリーダーに多く会ってきたが、彼らは常にポジティブで、人の不満を言わない。そして一般の人とは異なった見方をしている。

私の会社の最初の頃、従業員みな私のことが好きではなかった。なぜなら、私はいつも5年後、10年後の話をするから。

3年から5年一緒に働いたときに、みなが変わっていき、私の考えは正しいと言われるようになってきた。

 

CEOとして大切なこと。私は、みなが良い状態でハッピーなときに、良くないものを見つめている。逆のことを見ている。

リーダーシップは生まれ持ったものではあるが、訓練していくことができる。

私自身もリーダーシップ能力を、ここダボス会議で伸ばすことができている。

 

実は、アリペイを始める際の決定はこのダボス会議で決めた。

中国では当時、ライセンスなしで金融を始めることは監獄行きを意味していた。

Eコマースのトランザクションを手伝ってくれないかと銀行に掛け合ったが、どこも許可しなかった。

だけれどEコマースにおいて、このお金のトランザクションの問題を解決しなければ、発展できないことは明白だった。

 

2004年、私はここダボスでリーダーシップの話を聞いた。

ある人が、リーダーシップとは責任であるということを言っていた。

あなたが信じていることに他の人が信じていないとしても、その思っていることが決定的に重要なものであるなら、いくら払ってもやりなさい、と。

私はその後すぐに会社に電話をかけて、アリペイを1ヶ月以内にリリースさせようと言った。

そのときに次のことも話をした。

もしだれか一人が監獄に行かなければならないとしたら、私が行く。次に続くのは誰だと聞いた。私が監獄に行ったら、次の者がやるんだ。その者が監獄に行ったらその次の人が続けるんだ、と。

そして、今アリペイは8億人に使われるまでに成長した。

 

■Q.(参加者): 始めたばかりの頃どうやって会社を育て、宣伝したか?

 

A.(ジャック・マー): 18人の創業者と一緒に始められて私は幸運だった。

その時に、私たちは本当に多くのビデオを撮った。

最初のミーティングも撮影していたし、未だにとてもたくさんのビデオテープが残っている。

私は最初のビデオで2時間話していたが、皆ぽかんと口を開けていた。(笑)

 

なぜそうしたことをしたのか。

それは、失敗しても成功しても、将来だれかに見せられると思ったからだ。共有したいと思ったからだ。

 

当時、私はテクノロジーを知らないし、マネジメントも知らない。

私が大切にしていたことは、自分よりも賢い人を集めるということだった。

そして賢い人間が増えてきて、次に私の仕事としたことは、そうした賢い人間が一緒に働けるように調整したことである。ビジョンがしっかりとしていれば、賢い人間が一緒に働ける。賢い人間が働くと勝手に発展していく。

賢くない人間が一緒に働くのは簡単だ。賢い人間は他の人と一緒に働きたがらないからだ。(笑)

 

私は長期的なビジョンと短期的なことの二つを大切にした。

どんなに優れたビジョンをもっていても、存続できなければ意味がない。

 

会社を宣伝するために大事なのは、私自身ではない。

プロダクトであり、カルチャーであり、従業員である。

特に従業員は自分の会社のカルチャーを語る人間である。

従業員の最初の2000人までは、私は全ての人に話をした。